2023/09/18
軒天はそもそもどんな役割があるのか分からない。
どんな材料を軒天に使用するべきか分からない。
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
軒天の役割を把握することで、どんな材料が良いのか分かります。
そこで今回は軒天に関する情報をお伝えします。
□軒天の役割とは?
軒天は、建物の軒裏天井部分で、屋根が外壁から突き出している部分の裏側を指します。
この軒天は建物の構造上非常に重要な役割を果たしています。
*雨水や紫外線から外壁を守る
軒天は外壁を雨水や紫外線から守る重要な役割を果たしています。
過度な紫外線や風雨から外壁を守ることで、塗装の劣化を最小限に抑えて、外壁材の寿命を延ばす効果があります。
*火災時に外壁を保護する
軒天には燃えにくい素材を使用することで、火災の際に窓からの火の拡散を防ぎ、火の回りを制御します。
これにより、建物全体への延焼を防止し、火災被害を最小限に抑える役割があります。
*屋根裏の換気を促進する
特にマンションの最上階の部屋は夏場に熱がこもりがちですが、軒天がある住宅では屋根裏の換気が促進されます。
屋根裏の空間が室内と外気の温度差を調整し、熱の伝わりを緩和するため、室内の快適な温度環境を保ちます。
□フレキシブルボードとは?他にも軒天に使用される材料とは?
軒天のさまざまな役割についてご紹介しましたが、その特徴は使用される材料によっても異なります。
・合板
合板は薄い木を重ねてつくられるため非常に軽く、一般的にはベニヤ板とも呼ばれています。
ただし、耐火性や耐久性にはケイカル板に劣るため、近年では使用が減少しています。
・ケイカル板
現在の軒天材料として主流となっているのが、ケイカル板です。
ケイカル板はケイ酸カルシウム板とも呼ばれ、耐火性や耐水性に優れています。
軽くて丈夫なケイカル板は軒天だけでなく台所や水回り、暖炉など様々な箇所で使用されています。
・フレキシブルボード
フレキシブルボードはセメントに繊維質を混ぜて作られた材料です。
フレキシブルボードもケイカル板と同様に法定不燃材であり、高い強度を持つため遮音壁やトンネルの内装にも広く利用されています。
法定不燃材とは法律で燃えない材料として認定されたものであるため、軒天に適した材料と言えます。
□まとめ
軒天の役割は、外壁を劣化や火災から守り、屋根裏の換気を促進する役割があります。
使用される材料としては合金やケイカル板、フレキシブルボードがあります。
おすすめとしては、法定不燃材であるケイカル板、フレキシブルボードです。
これらの材料も年数が経つにつれて劣化してしまい、本来の役割を発揮できません。
そこで劣化を防ぐメンテナンスとして、軒天を塗装することがおすすめです。